注文住宅は既製品の買い物ではありません。「どういう建物が建つのか」「どのくらいお金がかかるのか」「どのくらい時間がかかるのか」わからないことが多いと思います。私たちは、そのわかりにくい部分を明確にすることを心がけています。その家族にとって「暮らしやすい家」ができるように、細かいところまで気を配り、心を込めて設計します。

イメージを共有する

暮らしやすい家をつくるには、住む前からそこでの生活を具体的にイメージすることが大切です。とは言え、空間のイメージや建物のボリュームを二次元で表現された図面だけで理解するのは、なかなか難しいものです。私たちの仕事は、空間をイメージして図面にすることですが、同時にそれをお客様に誤解のないよう伝えることも大切な仕事です。
完成後に"思っていたのと違う"ということが無いように、3D映像で空間を可視化させながら設計を進めます。3Dは建物や空間を立体的に確認できるため、専門的な知識がなくても図面に書かれていることを理解しやすく、住む前から暮らしを具体的にイメージすることができます。

設計の打合せでは、3D映像を見ながら提案を行い、それに対して意見交換をします。直感的に理解できるため、さまざまなアイディアや問題の解決策が打合せの場で生まれることがよくあります。私たちは常に、わかりやすく楽しい雰囲気で、お互いに意見を出し合える打合せを心がけています。

設計事務所の役割

私たちの立場

私たち設計者の役割は、お客様の「代弁者」になる事だと思っています。注文住宅においては、設計者が「ああしたい、こうしたい」という前に、まずお客様の要望があります。それらを実現するためにプランを描き、図面を作成し、施工者へ伝える。お客様の漠然としたイメージを汲み取り、限りある予算の中で最適な工法・素材・商品などを検討し、上手くまとめるのが設計事務所の役割だと思います。また、専門知識が必要な図面や建築見積の内容をお客様にわかりやすく説明することも大切な仕事です。

私たち設計事務所は、実際に工事は行いません。工事は工務店が行い、私たちは法律に定められた監理者として工事内容を監理します。私たちは工事費で利益を上げる必要がありませんので、適正かつ技術的・知識的に中立な立場で業務を行います。工務店の選定については、同じ図面にて複数社に見積りを依頼し、相見積りの上で決定する事ができます。

コストを管理する

住宅は、約20種類に及ぶ工種と100種類を超える材料や機器が組み合わさって出来ています。工事費の見積りは、それらの細目が積み上がるように構成されています。工務店からの見積書を見て説明を聞いても、全てを理解した上で細目に渡り検証できる人(そういう時間を持てる人)は、なかなかいないと思います。家づくりにおいて、お客様だけで「どこにどれだけお金を使うか」ということを見極めるのは、とても難しい作業です。
私たちは家づくりのプロとして、お客様が余計なことにお金を使うことがないように、工法・素材・商品などについてのメリットやデメリットをアドバイスします。希望の家が適正コストで実現できるように、全面的にサポートします。

設計費について

新築住宅の設計費は、工事請負金額(地盤改良工事、外構工事等含む)の10%を基本とさせていただいております。
※確認申請等の各種申請・届出に要する費用は別途とさせて頂きます。
※印紙・証紙代は別途実費精算させて頂きます。
※リノベーションに関しては別途ご相談下さい。

木造2階建の新築住宅の場合、建物の面積・形状・仕様等にもよりますが、 建物+外構+設計費の合計額が3000万円~5000万円位が平均ご依頼コストです。
※古屋解体工事・擁壁工事・上下水引込み工事、地下工事等は含みません。

ご要望のすべてを完璧に実現しようとすると、コストがどんどん上がってしまいますので、限られたご予算の中で「何を大切にするか」お客様と話し合いながら、コストバランスの良い住宅を設計するように心がけています。

ご不明な点は、どうぞお気軽にご相談ください。